Art Attack vol.3

「これ、全部くれるっちゃろ?(博多弁)」

先日、我が家のお姫様にイタリア修行時代に作ったシルバー製のジュエリーたちを献上しました。

両親共に彫金師となると、その子供たちもはやり、ジュエリーに興味を持つのでしょうね(^^)お姫様はジュエリーを身に付けることに夢中。

そして、息子7歳(以下、ミニ弟子)は、ますます作り方を知ることに夢中です。

ジュエリーの製法には、主に「鋳造」と「鍛造」の2つがあります。

「鋳造」はワックスを切って↓

ヤスリで削ってWaxペンで溶かしてなどして、欲しいかたちに造形する技法です。

ワックスは非常に柔らかく、短時間で比較的安全に造形することができるので、ミニ弟子も何度か経験しております。

手つきが、主人にそっくり。

サクサクと削って造形できるため、たまらなく楽しいようですが、最近ミニ弟子は衝撃の「魔法」を知ってしまいました。

それが「鍛金」

金属を溶かして、叩いて伸ばして、

くっ付けてまた叩いて削って、読んで字のごとく「鍛えて」造形する技法です。

特にミニ弟子が「魔法」と感じた「なまし」と「ロウ付け」

叩いて伸ばして丸めた指輪が、火で真っ赤になる!ロウが溶けて流れて、指輪ができる!!「…スゴイ!!」

ミニ弟子は取り憑かれたように「鍛造」の工程と工具をメモしはじめます。

↑読めない。笑笑!!

ほぼ読めないけれど、びっしり書かれたそのメモからはミニ弟子の果てしない情熱が伝わります(^^)

「まるくなるまで、たたいたり、やいたりする。」うん、だいたい正解!!

「ジュエリー作るのってさ魔法みたいやん、すごいね!」と興奮するミニ弟子から、彫金師としてとても大切な心を学んだ気がします。

小さな職人のタマゴに恥じぬよう、私も精進せねば(^^)大切に壁に貼られたミニ弟子のメモを見て、作業により一層の心がこもる私です。

次回もどうぞ、お楽しみに!