Lucky Lotus

週末に夫婦で観たある映画での台詞✨

「絵画修復士という仕事は、過去と現在を埋める仕事」

ここ数日ずっとこの台詞が頭の中にありました。あぁ彫金師にも似た様な事が言えるのかもしれないなぁと。

私たち「彫金師」の仕事は「今ここに無いモノを新たに生み出す仕事」であると同時に「過去のモノを現在のモノにして受け継ぐ仕事」だと思うのです。

そう思う最初のきっかけが、この「手毬 Lucky Lotus」のお仕事でした。

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「この指輪自体はそれほど好きじゃないんだけど、この指輪をくれたお爺さんとの思い出は凄く大切で…」

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ブレスレットチャームに作り変えて、いつでも身につけていたい、「蓮の花」のモチーフが欲しいとのリクエスト✨

シングルカットされたダイヤモンドを指輪からゆっくりゆっくり外しながら、閃いた手毬の形✨✨✨

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シルバーとゴールドの2種使い✨蓮の花びらは透かして軽やかに✨一度ボールとして組み立てたのちに、ブレスレットバンドの通るホールを作ります。

手毬の質感は中心を走るゴールドの帯と、花びら以外のシルバー部分にテクスチャを彫り入れ糸の風合いを表現し、

lotus2花びら中央部に指輪に留まっていた石を再利用しました✨

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過去の「大切な思い出」を現在と未来に繋げていく…

リフォームやリメイク、いろいろな呼び方がありますが、私たち彫金師の施すそれは、時に「再生させる」意味合いをもち、意志や想いを繋げていく奥深いものだと思います😊✨

これから先、どんな「想いや思い出」がAmber&Pearlで新たに生まれ変わり、未来へ受け継がれるのかな😊✨とても楽しみです✨

次回もどうぞお楽しみに✨