Use Your Force

こんにちはEriです(^^)年明けから大寒波が続きますね〜!ついに今週、息子に4年ぶりのインフルエンザ襲来(>_<)

さてさて、今回は「ロウ付け」という彫金工程のお話☆

「ロウ付け」とは、火を操り、ロウ材を溶かし、金属同士を接着し組み立てていく、彫金の必須技術(^^)

多様な条件がぴたりと揃うほんの一瞬に初めて成り立つ、チームワーク重視の工程です☆

こちら、ロウ付けの戦士「ロウ材」部隊↓

細かくカットし、配属されます。

金属の種類、品位、形状、それぞれの融点の違いに合わせ、柔→中→硬など担当が細かく分けられています。火が強すぎるとロウ材と共にジュエリー本体ごと溶けてしまい、火が弱すぎると接着できません。

そしてこちらは司令塔「フラックス」ロウ材を溶かし流すための誘導剤です↓

接着したい部位に的確な塗着が重要。この司令塔が狂うとロウ部隊が迷子になり、接着したくない部位が接着されます。

こちらは救護隊の「酸や酸化防止剤」↓

火との戦いで必ず生まれる黒ずみを防いだり、白く洗浄してくれます。

疲れを癒し、再び美しい姿へと導いてくれる存在です。

火、金属の性質、形状、気温、湿度、薬品…そしてすべてを操る「視覚&触覚をはじめとする感覚的な要素」を、私は彫金師のフォースと呼んでいます。(そうです、Star Warsファンです)

柔らかく細かいパーツを組み立てるミッション、間違った部位に流れたロウ材を修正するミッションなど、

難易度の高いロウ付け作戦の場合は、かなり強力なフォースを要します。

ピンセットの先の感覚に神経を研ぎ澄まし、静寂の中聞こえる炎の音…オビワンケノービの声…

”Use Your Force Eri!”

絶妙な火加減でフラックスが白く固定され、金属が赤に染まり、ロウ部隊がキラキラ美しく走り流れた一瞬の達成感!

”Her Force is strong…! ”

そうだ、強いんだ!どうだ見たか、カイロ・レン…!!

おっといけない、つい話が逸れました。

単なる化学だけではない、目には見えない「特別な力」を使っているような気分になるロウ付け(^^)毎回、私はそのフォースの瞬間を楽しんでおります。

さあ、この記事を載せ終わった頃に、私も息子からインフルをもらい、発症するのでしょうか。

May the Force be with you.

(フォースと共にあらんことを)

おまけ↑

次回もどうぞ、お楽しみに!